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ハラール(イスラム式食材と調理対応)

 イスラム教のルールによる食材や調理法でハラールと呼ばれます。アルコールや豚由来の食材や飲料だけでなく、調味料までを厳しく制限します。

昔、インドネシアでは日本の調味料の「味の素」は多くの食材にも調味料として利用されていましたが、最高権威のイスラム教ウレマ評議会による力が強くなると、宗教令により味の素のグルタミン酸の原料が豚由来であることがわかり、使用禁止令が発令され、味の素も豚由来の原料を使用しない商品を開発して再開した歴史があります。

インドネシアは300年以上の間EOオランダ東インド会社による統治からオランダの植民地であった為、中東アラブ国のイスラム教戒律を厳格に守らなかった。第二次大戦で日本の統治も受け、日本の敗戦後に独立した為、宗教には寛容であったが、2000年頃からイスラム色が強くなり、2010年にはウレマ評議会がキブラの方角を西方から西北方向に訂正しました。インドネシアの首都ジャカルタは南半球にあり、メッカは北半球にある為ジャカルタの西方はアフリカ大陸であり、メッカの方向とは違うことで、少し北に方向をずらすように指示したことがCNNでニュースになりました。

このようにインドネシアのイスラム戒律は厳しくなり、逆に最も厳しい戒律で知られる、サウジアラビアでは女性の自動車の運転が認められることが今年認可されました。インドネシアとマレーシアから西方のイスラム教国からの観光客を増やすにはハラールの対応が必用な根本原因が食事なのです。