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ブランドによる農業・畜産業化

 農業大国1位はアメリカですが、2位はフランスです。アメリカへの農業視察は20世紀中に多くありましたが、グローバルな視線で見れば、大陸のアメリカ農業と島国の日本農業では環境が違い過ぎます。日本が参考にすべきは山と地中海沿岸の傾斜地の多い、農業・畜産国のフランスやイタリアです。フランスは繊維産業や農業にもブランド戦略を徹底しています。それは埼玉県や千葉県の葉物野菜中心の地域とは圧倒的な生産売価の差があります。近年、日本でもブランド野菜や果実は多くなりましたが、彼らのブランド戦略は考察すべき価値があります。

例えば、南仏プロバンス地域では野菜ではなく、ハーブの産地が多くあり、南仏プロバンスの映画祭で有名なニース国際空港の定番土産はポプリ入り匂い袋の中身はラベンダーなどの香草です。

また、プロバンスのグラースは香水や香料の産地としても有名です。日本で言えば漢方の材料として生産しています。日本の様に狭い土地の畑は単価の高い植物の生産はビジネスとしても理に叶う考え方です。

ロクシタンのような自然派化粧品ブランドは北海道に東北地方や中国・四国地方が狙うべきビジネスモデルです。米国やオーストラリアの畜産業スタイルの食肉やミルクだけでなく、チーズに加工する事で保存と高利益商品に変えることもヒントです。