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アジア時代の前半戦の主役は中国

21世紀は世界から見たらアジアの時代です。東アジアではなく、中国とインドを含めた広域アジア圏(極東の日本~中東とヨーロッパとの境国のトルコまで)を意味します。

また、日本人の多くの経営者が中国進出の目的地を誤っています。それは、中国を世界から見れば、北京や大連は東北地方の僻地です。中国経済の中心地は中国東北部ではなく、香港-マカオが帰還した、広東省珠江デルタ商工業圏と上海を中心にした、長江デルタの上海国(上海・杭州・蘇州)です。北京からスタートした外国企業は中国での命運は北京政府の御意次第です。

 私は2000年元旦から2003年にSARSでショッピングモールから人が消えた7月末まで広東省広州市で店舗を持ち商売をしていました。年9%台の経済発展期で毎月売上げが上がる好景気と好立地の店舗でした。90年代に広州に進出していた時から、80年代後期に日本製家電製品が富裕層の絶大な支持を獲得していて、中国は工場ではなく市場であることを知っていました。また、アセアン地域10ヶ国は旧5ヶ国と新5ヶ国と分けて考えるべきです。旧5ヶ国はインドネシア、フィリッピン、タイ、マレーシア、シンガポールです。この5ヶ国に共通している事は華僑が経済的支配をしている国です。その本山が広東省広州市と香港(一部上海と厦門の華僑も含む)です。

 精巧なコピーを作る中国は、工場投資が要らないOEM生産地として世界から注目されています。それ以前から、中国内では国内OEMは活況です。その本拠地が広東省です。トヨタの第一汽車や日産の東風汽車など重工業の花都区、中小企業の集積地の番禺区、東莞市、そして、中国のシリコンバレーと呼ばれる、深セン市には中国モバイル三強のファーウェイとZTESNSWeChat微信のテンセント、ドローン最大手のDJIなどの本社があり、一人当たりGDPは中国でも一位です。