先進国(TOP)の世界観では、中間層・急進国(MOP)、最下層を発展途上国(BOP)と考えている。これは一人当たりGDP所得額をピラミッド構造で分類しています。
嘗て、バブル前の70年代後半から80年代の日本はJapan as No.1と呼ばれていた時代があります。アメリカ映画のダイ・ハード第一作目やロボコップ、Back to The Futureなどの作品群から、金満国日本を揶揄する場面から理解できます。
その頃、「Look EAST」とばかりに、NISeと呼ばれたアジア四小龍が日本を追っていました。四小龍とは韓国、台湾、香港、シンガポールです。
その中でも、香港とシンガポールの一人当たりGDP(GNP)は、既に日本を超える富裕国となっています。
韓国も大きな格差でしたが、今は追いつかれそうな差違しかありません。90年代にはNISeはG8+BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5ヶ国です。現在はG9(ロシアがG8に加わり)+5ヶ国は、ブラジル、インド、中国、メキシコ、南アフリカです。この中でメキシコとブラジルの一人当たりGNPはアセアンのタイを超えています。
中南米のどちらの国も人口が1億人を超える人口大国なので貧困の差を拡大しながら、発展をしている国です。
また、さらに、G9に新興国を加えたG20による国際会議が開催されます。日本からはアセアンの発展しか見えていませんが、世界から見ればアメリカ、カナダに追従する新興国はアセアンよりも、メキシコやブラジルであり、更に、アルゼンチンも潜在力があります。